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恋セヨ乙女
第22章 新生活
学校は日々セクハラの連続だった。
階段を上れば下から覗かれ不自然に肘を張った生徒に通り過ぎ様ぶつかられたり卑猥な質問をされたり…


こんなことするために教師になった訳じゃないのにな…
昼休みの職員室でお弁当を食べ終えた私はボーッとしていた。


窓際の私の席は陽当たりが良くて眠くなる。


彼らと分かり合える日なんて来るのだろうか。
みんな体も大きいし何だか全てが上からだし。


五月病。
そんな言葉が浮かぶけど五月にはまだ少し早い。




その時、少し開いた窓の下から楽しそうな声が聞こえてきた。
それからウイーンと小さな機械音。


何?と外を見ると目の前を飛ぶそれはラジコンのヘリコプター…



……ヘリ飛んでますよ!?と職員室を見るものの、そんなの誰も気にしてなくて。



「おーっ!飛んだ飛んだ!よっしーうめーじゃん」


「凄いだろ」


ハハッと笑いながら操縦してるのは吉野先生…
五人の生徒と輪になってラジコンで遊んでるとか…


「……」



女子校に居たときと随分違うんだなと思った。
表情も、雰囲気も。
あの頃、先生も今の私みたいに悩んだりしてたのだろうか。


それにしてもラジコン一つで盛り上がる男子たちは犬みたい…
もうみんな高校生なのに。


「あ、真優ちゃーん!!」


生徒の一人が私に気づいてパタパタと大きく手を振る。



「真優先生もやる?ラジコン」


無邪気に私を遊びに誘ってくれる生徒たち。


“私はいい”と言いかけて少し考えた。


この状況を良くも悪くもできるのは自分自身なんだと…
そして「ちゃんと中身みてあげて」と言ってくれた先生の言葉。


「…うん、する!」



男子校に慣れられる気はしないけど、…努力だけはしてみよう。


「じゃあ早く来いよ!」


生徒たちの傍らで吉野先生が笑っていた。





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