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恋セヨ乙女
第22章 新生活
その週の週末は歓送迎会が行われることになっていた。
駅の近くの居酒屋に6時半、あまり気は進まないものの迎えてもらう立場の私が断るわけにはいかない。
吉野先生と会場に向かうと既に席は決められていてそそくさと先生と離される。
私は校長と教頭の間に座らされ嫌な予感。
向かいには私と入れ替わりで辞めた若い男の先生がいて言葉を交わすわけでもなく気まずい空気が過ぎていく。
チラッと先生の方を見ると二年生の先生方と話をしている。
……心細いな。
いかに先生を頼りにしていたのか思い知った気がした。
「…では真優先生も来たことですし始めましょうかね」
去年辞められた先生のことはまるで無視で教頭が立ち上がり音頭を取る。
つまらない話をくどくど聞かされ私は既にげんなりしていたのだけど…
「乾杯ー!」
そんなのはまだ序の口だった。
生徒たちのセクハラなんて可愛いものだと身をもって思い知らされる。
みんなお酒が入りまったりとし始めた頃。
「しかし真優先生は若くていいですなぁ」
隣の教頭がネットリと舐めるように私を見て言った。
「若い子は肌も綺麗で」
そして私の膝に手を乗せスリスリと肌を撫でる。
「そんなこと…ないんですよ」
さりげなくその手を払おうとするとすかさず手を握られた。
「………」
「真優先生は男をもう知っているのかな?」
気持ち悪い質問をされどう答えていいか分からず黙り込む。
すると教頭は更に喜び私の手から肉厚な掌を滑らせた。
「年頃の娘が男を知らないなんてことはないんだろうなぁ…」
「そんな…」
校長先生を見ると反対隣の事務長と盛り上がっていた。
目の前の退職した先生は完全に見て見ぬふりで…
「週にどれくらいするんだい?この身体だと週三回くらいは愛されているんだろうなぁ…」
上から胸元を覗きながら、教頭の手が二の腕まで這い上がる。
「羨ましい…実に羨ましいよ」
……怖い。キモい。
ひきつる顔は表情を動かすことさえできない。
「真優先生、今夜は私が大人の遊びを教えてあげよう…気持ちよ~くさせてあげますよ」
耳元で囁かれ、お酒臭さと加齢臭に吐き気がした。
駅の近くの居酒屋に6時半、あまり気は進まないものの迎えてもらう立場の私が断るわけにはいかない。
吉野先生と会場に向かうと既に席は決められていてそそくさと先生と離される。
私は校長と教頭の間に座らされ嫌な予感。
向かいには私と入れ替わりで辞めた若い男の先生がいて言葉を交わすわけでもなく気まずい空気が過ぎていく。
チラッと先生の方を見ると二年生の先生方と話をしている。
……心細いな。
いかに先生を頼りにしていたのか思い知った気がした。
「…では真優先生も来たことですし始めましょうかね」
去年辞められた先生のことはまるで無視で教頭が立ち上がり音頭を取る。
つまらない話をくどくど聞かされ私は既にげんなりしていたのだけど…
「乾杯ー!」
そんなのはまだ序の口だった。
生徒たちのセクハラなんて可愛いものだと身をもって思い知らされる。
みんなお酒が入りまったりとし始めた頃。
「しかし真優先生は若くていいですなぁ」
隣の教頭がネットリと舐めるように私を見て言った。
「若い子は肌も綺麗で」
そして私の膝に手を乗せスリスリと肌を撫でる。
「そんなこと…ないんですよ」
さりげなくその手を払おうとするとすかさず手を握られた。
「………」
「真優先生は男をもう知っているのかな?」
気持ち悪い質問をされどう答えていいか分からず黙り込む。
すると教頭は更に喜び私の手から肉厚な掌を滑らせた。
「年頃の娘が男を知らないなんてことはないんだろうなぁ…」
「そんな…」
校長先生を見ると反対隣の事務長と盛り上がっていた。
目の前の退職した先生は完全に見て見ぬふりで…
「週にどれくらいするんだい?この身体だと週三回くらいは愛されているんだろうなぁ…」
上から胸元を覗きながら、教頭の手が二の腕まで這い上がる。
「羨ましい…実に羨ましいよ」
……怖い。キモい。
ひきつる顔は表情を動かすことさえできない。
「真優先生、今夜は私が大人の遊びを教えてあげよう…気持ちよ~くさせてあげますよ」
耳元で囁かれ、お酒臭さと加齢臭に吐き気がした。