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恋セヨ乙女
第5章 再び
「さあ?」


「………」


「…ホント、その顔」


先生はククッとまた笑う。


誰も来ない教室、二人きりの空間。
逃げ出すタイミングも切っ掛けもない拷問みたいな時間。


蛇に睨まれた蛙の気持ちが今良く分かる。



「ホラ」


「………」


「片付けて帰るよ」



先生がガサガサと机の上を片付け始めた。



「私やりますから」


「生徒がいつまでも残ってるの放っておくわけにはいかないんだよ」


「すみません」


「謝らなくていいから早く片付けて」



「………」


先生は良く分からない。
面倒見がいいのかそうじゃないのか、優しいのか意地悪なのか。


まとめたキャップを生徒会室に届けに行くともう誰もいなかった。
携帯で時間を確認して納得する。



こんな時間まで残ってたら先生も煩わしく思うわけだ。



一人校舎を後にすると校門に人影が見えて一瞬構える。


「遅い」


「先生…」



私の頭はハテナがいっぱい。
何で先生が…
「遅い」って私を待ってたっていうこと?
まさかね。


不振に思う私をチラリと見て先生は歩き始める。






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