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恋セヨ乙女
第5章 再び
「駅までだから」
「………」
「心配だと思ったらそこからは親にでも迎えに来てもらいな」
「あの」
「何?」
「一緒に帰ってくれるんですか?」
「………」
先生は何も言わず歩いていく。
私は小走りでその背中を追った。
学校から駅までは歩いて10分、その間喋ることも特になく、並ぶわけでない背中を見ながら歩いた。
「鈴村さん家どこ?」
「東雲町です」
「じゃあそこまでだな」
「先生の家は?」
「南雲」
「あ、お隣ですね」
「………」
唯一の会話が終わると同時に駅につく。
先生の後を追うように改札をくぐりホームに向かった。
丁度のタイミングで来た電車は帰宅ラッシュで満員で。
先生と乗り込んだはいいものの予想外に密着する形になってしまう。
「す、スミマセン」
「仕方ないだろ」
先生の背中に抱きつくように押し付けられて身動きが取れない。
密着することで感じる先生の香りと身体。
いつもなら男の人にこんな密着するなんて嫌で仕方ないのに不思議と嫌とは感じなかった。
それどころか心地よくさえ感じられて。
先生が知ってる人だから?
苦手な人なのに?
先生に酔いしれいつの間にかもたれ掛かるように体を預けていた。
「………」
「心配だと思ったらそこからは親にでも迎えに来てもらいな」
「あの」
「何?」
「一緒に帰ってくれるんですか?」
「………」
先生は何も言わず歩いていく。
私は小走りでその背中を追った。
学校から駅までは歩いて10分、その間喋ることも特になく、並ぶわけでない背中を見ながら歩いた。
「鈴村さん家どこ?」
「東雲町です」
「じゃあそこまでだな」
「先生の家は?」
「南雲」
「あ、お隣ですね」
「………」
唯一の会話が終わると同時に駅につく。
先生の後を追うように改札をくぐりホームに向かった。
丁度のタイミングで来た電車は帰宅ラッシュで満員で。
先生と乗り込んだはいいものの予想外に密着する形になってしまう。
「す、スミマセン」
「仕方ないだろ」
先生の背中に抱きつくように押し付けられて身動きが取れない。
密着することで感じる先生の香りと身体。
いつもなら男の人にこんな密着するなんて嫌で仕方ないのに不思議と嫌とは感じなかった。
それどころか心地よくさえ感じられて。
先生が知ってる人だから?
苦手な人なのに?
先生に酔いしれいつの間にかもたれ掛かるように体を預けていた。