この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋セヨ乙女
第22章 新生活
「そういうお父さんみたいなこと言わないでください!それに温泉は日帰りで行く場所じゃないじゃないですか」


先生は何か言いたそうにしてたけど、諦めたようにポツリと呟く。


「…疲れるだけだぞ?」


「でも連休だし、それに先生“一ヶ月頑張ったご褒美”って言いました」


先生は自分の中の何かと戦うように少し考えて「分かった」と苦虫を噛み潰した。


「本当!?」


「男に二言はないからね」


「やった、先生ありがとう!」


先生は嬉しそうな困ったような表情で頷いた。







それから私はその日を楽しみに仕事に励み、遂にその日がやってきた。


朝早くに先生の車で家を出る。


「この時期限定のぬいぐるみがあるんですよ!それ買わなきゃ」


「へえ…」


「お菓子も限定のがあって…あ、職員室に買っていきますか?」


「俺と鈴村さんで行ってきたんですー…って?」


「…ダメですよね」


「別にダメじゃないだろうけど」


「とりあえずオープンと同時にファストパス取りに走りましょう!」


「随分アグレッシブだね…」


「当然!」



GWのネズミーはやっぱり人が凄い。
入園時間を待ちながらふと気づいた先生が言う。



「そういえば鈴村さん、ケータイ番号」


「はい?」


「交換。迷子になるだろ?絶対」


「なりませんけど」


「なるだろ…ホラ、早く」



スマホを取り出し先生と番号を交換する。
先生の番号がアドレスに入っていると思うとくすぐったくなった。



「…それと、今日は“先生”は禁止」


「………」


「周りが変な目で見るから…」


視線を合わせず先生が言った。
それは…名前で呼んでいいってことですか…?



「…じゃあ先生も私を名前で」


「………」


「恭也さん…」








/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ