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恋セヨ乙女
第23章 家庭訪問

本当は図星なのだけど。
口ごもりながら誤魔化しているとお母さんが私を呼ぶ。
「真優、お昼作るの手伝いなさい」
「えーっ、お母さん作って」
「何言ってるの。先生に食べてもらうのにアンタが手伝わなくてどうするの!?」
「いや、私は…そんなお気遣いしないでください」
「もうお昼になるし折角だから」
「そうそう、何なら夕飯も食べてってください」
「真優、アンタは先生に食べてもらう分ちゃんと手伝うこと。いいわね」
「…はーい」
私とお母さんのやり取りに先生が笑っている。
「全く、大学の時は大ちゃんに食べさせるんだーなんて一生懸命作ってたのに…女ってゲンキンね」
「………」
「アパートでコンビニご飯ばっか食べてない?大丈夫?」
「大丈夫、ちゃんと作ってる」
密かにテンションが落ちた。
私はお母さんとパスタを作ることになり、…気がつけばお母さんは先生の隣で自分の分のお茶まで持って話に華を咲かせてる。
「できたよー」
三人分のお皿をダイニングに並べ先生とお母さんを呼んだ。
「へぇ、美味そうに作れるんだね」
「“美味しそう”じゃなくてちゃんと美味しいんですよ」
冷蔵庫の中から適当に作ったトマトクリームパスタ。
…大地はいつも美味しいって喜んでくれた。
「それにしても俺だけ妙に多いけど…」
「男の人はこれくらい食べるでしょ?」
「食べられないことはないけど…」
「やだ真優、大ちゃんじゃないんだから」
お母さんの言葉に先生は苦笑い。
どうやら私の基準は大地で出来てしまっているらしいと今更気づいた。
先生が「いただきます」と食べ始める。
「美味い」
「…本当ですか?」
「うん、本当。鈴村さんいいお嫁さんになれるね」
口ごもりながら誤魔化しているとお母さんが私を呼ぶ。
「真優、お昼作るの手伝いなさい」
「えーっ、お母さん作って」
「何言ってるの。先生に食べてもらうのにアンタが手伝わなくてどうするの!?」
「いや、私は…そんなお気遣いしないでください」
「もうお昼になるし折角だから」
「そうそう、何なら夕飯も食べてってください」
「真優、アンタは先生に食べてもらう分ちゃんと手伝うこと。いいわね」
「…はーい」
私とお母さんのやり取りに先生が笑っている。
「全く、大学の時は大ちゃんに食べさせるんだーなんて一生懸命作ってたのに…女ってゲンキンね」
「………」
「アパートでコンビニご飯ばっか食べてない?大丈夫?」
「大丈夫、ちゃんと作ってる」
密かにテンションが落ちた。
私はお母さんとパスタを作ることになり、…気がつけばお母さんは先生の隣で自分の分のお茶まで持って話に華を咲かせてる。
「できたよー」
三人分のお皿をダイニングに並べ先生とお母さんを呼んだ。
「へぇ、美味そうに作れるんだね」
「“美味しそう”じゃなくてちゃんと美味しいんですよ」
冷蔵庫の中から適当に作ったトマトクリームパスタ。
…大地はいつも美味しいって喜んでくれた。
「それにしても俺だけ妙に多いけど…」
「男の人はこれくらい食べるでしょ?」
「食べられないことはないけど…」
「やだ真優、大ちゃんじゃないんだから」
お母さんの言葉に先生は苦笑い。
どうやら私の基準は大地で出来てしまっているらしいと今更気づいた。
先生が「いただきます」と食べ始める。
「美味い」
「…本当ですか?」
「うん、本当。鈴村さんいいお嫁さんになれるね」

