この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋セヨ乙女
第23章 家庭訪問
「やめて……」
先生にそんなこと言わないで。
大地のこと、嫌いにさせないで。
「…結婚まで考えた子にどうしてこんなことが言える」
泣き崩れる私から先生は大地の手を剥がす。
「俺は四年前にあの学校を辞めた。実習で鈴村さんには会ってないよ」
「じゃあ何でだよ」
「今、職場が一緒だから」
「…追いかけていったのか?」
「おまえも就職活動してたなら分かるだろ。そんなに簡単なもんじゃないってことくらい」
「………」
「…鈴村さん、ちゃんと話しな」
先生が私を促した。
「………大地、私大地には着いていけない。もう元にも戻れない」
「俺はそれでも真優が好きだ」
「…私だって好きだったよ。でも…今の大地とは居られない」
「………」
「ごめんなさい」
長い長い沈黙。
大地は「分かった」とポツリと言って背中を向ける
「―――――――」
咄嗟にその背中に何か話し掛けようとして言葉が見つからずに止めた。
長かった大地との付き合いはこれできっと終わる…
幼馴染みとしても…
先生にそんなこと言わないで。
大地のこと、嫌いにさせないで。
「…結婚まで考えた子にどうしてこんなことが言える」
泣き崩れる私から先生は大地の手を剥がす。
「俺は四年前にあの学校を辞めた。実習で鈴村さんには会ってないよ」
「じゃあ何でだよ」
「今、職場が一緒だから」
「…追いかけていったのか?」
「おまえも就職活動してたなら分かるだろ。そんなに簡単なもんじゃないってことくらい」
「………」
「…鈴村さん、ちゃんと話しな」
先生が私を促した。
「………大地、私大地には着いていけない。もう元にも戻れない」
「俺はそれでも真優が好きだ」
「…私だって好きだったよ。でも…今の大地とは居られない」
「………」
「ごめんなさい」
長い長い沈黙。
大地は「分かった」とポツリと言って背中を向ける
「―――――――」
咄嗟にその背中に何か話し掛けようとして言葉が見つからずに止めた。
長かった大地との付き合いはこれできっと終わる…
幼馴染みとしても…