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恋セヨ乙女
第23章 家庭訪問
足りない…好きな気持ちが足りない…


そんな事ないのに。


考え込む私に先生が微笑む。


「今、“そんな事ないのに”とか思ってる?」


「はい」


「ふうん…」


押し倒された体勢からソファに座るよう起こされ、乱れた髪を先生が手櫛で整える。


「そうやって俺の事で悩んで」


「………」


「俺の事もっと考えて」


その表情は穏やかで言葉の意味と噛み合わない。


「………」


やっぱり悩む私を見て先生は満足そうにも見える。




「鈴村さん」


「はい」


「夕飯作って。腹減った」


「………」




先生…マイペースすぎやしませんか?



相変わらず先生には振り回されてるなって思う。
高校生の時も、今も。



「作れそうなものでいいですか?」


「うん、冷蔵庫の物何でも使っていいから」


「はい…」


「それと、俺の量も覚えて」


「………」


「俺、あんな馬鹿みたいに食わないから」


少し不機嫌な眉間に正直期待してしまう。
この台詞も最近の雰囲気も。


でも確実な言葉がないことは冷静になればやっぱり不安なことだった。
それを思うとあのままシてしまわなくて良かったのかなとも思えるけど…


それにしてもこの流れ。


大地の時を思い出す 。
大地は大地なりにタイミングを図ってくれての事だったのかなと今になって思うけど、先生は…?



胸の焦がれはあの頃よりずっと現実的でそれは直接身体へと繋がっていた。




「何考えてる?」


「……先生の気持ち」


「ああ、」


ナルホド!とでも言いたそうなニュアンスで先生は納得してるけど…


……答えになってないし。














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