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恋セヨ乙女
第23章 家庭訪問
「服、乾いてたから出してきた」


「はっ!?」


だって洗濯機には服だけじゃなくて下着だって…


「…昔の方がエロい下着着けてたね」


さっきの表情はどこへやら。
先生はいつもの先生で…


「セクハラ!」


「不可抗力だと思うけど?」


渡された服の一番上にはご丁寧に対の下着が畳まれていた。


「あの、私も一応女子なのでできれば見えないように…」


「寝てた人は贅沢言えないと思うけど?」


「………」




その時、玄関の開く音がした。



「あら…珍しい。恭也女の子連れ込んでるの?」


先生のお母さんは酔っているらしく夜も遅いのに上機嫌だ。


「あら…マユがいない!?マユー!マユちゃーん!!」


お母さんの声にマユがソワソワし始める。
尻尾を振ってドアに飛び付き「開けろ」と吠える。


「二階にいるのマユ?」



「先生、着替えるからマユ連れて行ってください!」


「あっ、そうだね」


慌ててブラを手に取りボタンを外すと部屋のドアが開いた。


「マユちゃーん!!」


先生のお母さんがマユを抱きしめる。
マユもお母さんに抱かれ大喜びだ。


「……ん?」


再会の喜びを噛み締め終えると先生のお母さんがこっちを見て…


「あの、違っ…!!」



先生のベッドで先生のYシャツを着た私はお母さんの目にどう見えただろう…


しかも第2ボタンまで外れてるし焦ってブラはベッドに放り投げられてるし。


「あらやだ、お楽しみのところ失礼しちゃった?」


「ホント失礼、早く出てって」


「先生!!」


私はピッと背筋を正し先生のお母さんに挨拶する。


「あの、206の鈴村です。先生には高校時代からお世話になってました!今もお世話になってます!」


……こんな格好だけど。


「高校時代?…もしかして前の学校の生徒さん?」


「ハイ、その節はお世話になりました」


「今は同じ学校で働いてる」


「あら! 」


お母さんが頬を染めた。
何だか…中身も若々しい人だなあと思う。


「もしかして再会して火がついちゃって今日が記念すべき!?」


………は?


「そうよね、恭也ももう28だものね。いい加減身を固めても…」






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