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恋セヨ乙女
第23章 家庭訪問
話がおかしな方向に走り出して先生を見るけど、先生は何を言うでもなく…



「お母さんは出来ちゃった結婚も否定しないわよ」



「ええっ!?いやいや…」



「マユちゃんもお姉ちゃんになったら嬉しいもんねー」



「………」


「まだ夜は長いからごゆっくりね♪」


先生のお母さんはマユを抱いて降りていった。



「…お母さん勘違いさせたままでいいんですか?」


「別に…いいんじゃない?」


「鍵は?」


「明日でいいんじゃない?」


それは…やっぱり…泊まって行けってことですよね?


「先生、マユ行っちゃったから一緒に寝ます?」


「………寝れない」


先生は私に背を向ける。


「ふふっ」


「何笑ってるの?」


「別に」



先生の背中にその心中を見た気がする。
無口だった理由とか、不機嫌なのに帰そうとしない理由とか。


この夜はいつもからかわれてた仕返しができた気がした。



そして私を抱かなかった先生の想いに触れた気がした。
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