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恋セヨ乙女
第23章 家庭訪問
「私も見立てていいかしら」
「あ、是非お願いします」
先生のお母さんはそれはそれは楽しそうに私のものを選んでくれた。
若々しいだけあってセンスもいいお母さんのアドバイスのもと、買い物は進み…
「鈴村さん、そろそろランチにしない?」
「そうですね。あ、私行ってみたいお店があるんです」
「じゃあそこに行きましょう」
沢山のショップの袋を抱える私を見て「少し持つわよ」とお母さんが言ってくれるけど…
「ええっ!そんなことできませんよ!」
「どうして?別に手ぶらだし」
「いやいやいや」
遠慮する私にお母さんはため息をついて「仕方ないわね」と左手の荷物を奪う。
「お母さん!?」
「あ、あの店ね。並ぶみたいだから名前書いてくるわ」
「はい……」
見た目フワフワしてるからもっとそのままな人なのかと思ってたけど、結構チャキチャキしてる。
そして所々が先生に似てる…
それが一緒に出掛けたお母さんの印象だった。
「ねぇ、鈴村さんの下のお名前って何て言うの?」
「私ですか?…真優っていうんです」
「真優ちゃん!?」
「そう、マユと一緒で…高校の時先生にからかわれました。“うちのマユの方が可愛くて利口だ”って」
「……あなただったのね」
感慨深そうにお母さんが呟く。
「あの子あまり家になんて帰らなかったし、自分の事なんて小さい頃から滅多話す子じゃなかったけどあなたの話はしてたのよ。マユと同じ名前の生徒がいるんだって」
「でもやっぱ話すとこはそれなんですね…」
「でも私は驚いたの。あの子が特定の子の話をするなんて…」
「………」
「運命…かしらね。素敵!!」
「はぁ…」
「でも凄いじゃない?鈴村さんは卒業してあの子は学校を辞めて。それが再びなんてね…」
「………」
「書類見て恭也と同じ職場だなーとは思ってたけど…まさかまさかよね」
運命とかサラリと言われて恥ずかしい…
「主人と私も高校の先生と生徒だったの」
「聞きました」
「面倒見のいい先生でね。…私たちはあなたたちと違ってフライングで付き合い始めちゃったんだけど」
「高校生の時に!?」
「あ、是非お願いします」
先生のお母さんはそれはそれは楽しそうに私のものを選んでくれた。
若々しいだけあってセンスもいいお母さんのアドバイスのもと、買い物は進み…
「鈴村さん、そろそろランチにしない?」
「そうですね。あ、私行ってみたいお店があるんです」
「じゃあそこに行きましょう」
沢山のショップの袋を抱える私を見て「少し持つわよ」とお母さんが言ってくれるけど…
「ええっ!そんなことできませんよ!」
「どうして?別に手ぶらだし」
「いやいやいや」
遠慮する私にお母さんはため息をついて「仕方ないわね」と左手の荷物を奪う。
「お母さん!?」
「あ、あの店ね。並ぶみたいだから名前書いてくるわ」
「はい……」
見た目フワフワしてるからもっとそのままな人なのかと思ってたけど、結構チャキチャキしてる。
そして所々が先生に似てる…
それが一緒に出掛けたお母さんの印象だった。
「ねぇ、鈴村さんの下のお名前って何て言うの?」
「私ですか?…真優っていうんです」
「真優ちゃん!?」
「そう、マユと一緒で…高校の時先生にからかわれました。“うちのマユの方が可愛くて利口だ”って」
「……あなただったのね」
感慨深そうにお母さんが呟く。
「あの子あまり家になんて帰らなかったし、自分の事なんて小さい頃から滅多話す子じゃなかったけどあなたの話はしてたのよ。マユと同じ名前の生徒がいるんだって」
「でもやっぱ話すとこはそれなんですね…」
「でも私は驚いたの。あの子が特定の子の話をするなんて…」
「………」
「運命…かしらね。素敵!!」
「はぁ…」
「でも凄いじゃない?鈴村さんは卒業してあの子は学校を辞めて。それが再びなんてね…」
「………」
「書類見て恭也と同じ職場だなーとは思ってたけど…まさかまさかよね」
運命とかサラリと言われて恥ずかしい…
「主人と私も高校の先生と生徒だったの」
「聞きました」
「面倒見のいい先生でね。…私たちはあなたたちと違ってフライングで付き合い始めちゃったんだけど」
「高校生の時に!?」