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恋セヨ乙女
第23章 家庭訪問
「そう、主人の家は代々教師だったから“生徒と結婚なんて認められん!”って勘当同然でね」
「………」
「うちの親は私が主人にお世話になってたのをよく知っていたから反対はなかったけど…主人を仲違いさせてしまったことが悔やまれてね」
「………」
「そんな主人も14年前に亡くなってしまったわ」
「…聞きました」
「あなたには色んな事話してるのね」
「そうですか?」
「ねぇ、真優ちゃんって呼んでいい?」
「あ、はい」
「それにしても待つわね。荷物持ちに恭也連れてくれば良かったわ」
「ははっ」
……やっぱり似てる。
この話の飛び方とか先生に。
「ん?」
「お母さんと先生似てますね」
「似てる?似てるかしらね?」
「そっくり」
私が笑うとお母さんは優しく目を細める。
「今度一緒に新大久保のコリアンタウンに行かない?」
「えっ!?」
「真優ちゃん韓流スター興味ないの?」
「全然分かりません…」
「じゃあ今度ピョンちゃんのドラマ見てみる?」
「面白いですか?」
「面白いわよー!私のお薦めはね……」
それからランチしながらお母さんの韓流談義を聞き、また服を見て回り……
「……ふうん、随分楽しく過ごしたんだな」
「そうよ、ピョンちゃんに会いに行く時の服も見てもらったんだから!」
「可愛いの見つかって良かったですよね」
帰ってきてからは先生の家に居る。
「今度コリアンタウンに一緒に行くのよ」
「へえ…」
「先生も行きますか?」
「行かない。鈴村さんも無理に付き合うことないから」
「全然無理じゃないですよ」
「………」
「真優ちゃん、ピョンちゃんのドラマ見る?」
「あ、はい」
「真優ちゃん?」
先生が怪訝な顔をした。
「そう、“真優ちゃん”“お母さん”って呼び合う仲になったのよ。恭也より進展ね」
悪い顔でお母さんが笑う。
「………」
「韓流スターは恭也よりかっこいいわよ」
「確かにみんなイケメンですよね」
「これこれ、これが私のお薦めでね…」
「鈴村さん」
先生が腕を引っ張った。
「マユの散歩の時間だから」
「………はい」
「………」
「うちの親は私が主人にお世話になってたのをよく知っていたから反対はなかったけど…主人を仲違いさせてしまったことが悔やまれてね」
「………」
「そんな主人も14年前に亡くなってしまったわ」
「…聞きました」
「あなたには色んな事話してるのね」
「そうですか?」
「ねぇ、真優ちゃんって呼んでいい?」
「あ、はい」
「それにしても待つわね。荷物持ちに恭也連れてくれば良かったわ」
「ははっ」
……やっぱり似てる。
この話の飛び方とか先生に。
「ん?」
「お母さんと先生似てますね」
「似てる?似てるかしらね?」
「そっくり」
私が笑うとお母さんは優しく目を細める。
「今度一緒に新大久保のコリアンタウンに行かない?」
「えっ!?」
「真優ちゃん韓流スター興味ないの?」
「全然分かりません…」
「じゃあ今度ピョンちゃんのドラマ見てみる?」
「面白いですか?」
「面白いわよー!私のお薦めはね……」
それからランチしながらお母さんの韓流談義を聞き、また服を見て回り……
「……ふうん、随分楽しく過ごしたんだな」
「そうよ、ピョンちゃんに会いに行く時の服も見てもらったんだから!」
「可愛いの見つかって良かったですよね」
帰ってきてからは先生の家に居る。
「今度コリアンタウンに一緒に行くのよ」
「へえ…」
「先生も行きますか?」
「行かない。鈴村さんも無理に付き合うことないから」
「全然無理じゃないですよ」
「………」
「真優ちゃん、ピョンちゃんのドラマ見る?」
「あ、はい」
「真優ちゃん?」
先生が怪訝な顔をした。
「そう、“真優ちゃん”“お母さん”って呼び合う仲になったのよ。恭也より進展ね」
悪い顔でお母さんが笑う。
「………」
「韓流スターは恭也よりかっこいいわよ」
「確かにみんなイケメンですよね」
「これこれ、これが私のお薦めでね…」
「鈴村さん」
先生が腕を引っ張った。
「マユの散歩の時間だから」
「………はい」