この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋セヨ乙女
第24章 臨海合宿
食堂に入ると先生は一直線に山田先生の元に向かう。
「先生、真優センセイが湿疹できて痒がってるんだけど薬あげてくれないかな」
「ふーん、湿疹ねぇ…どこ?」
「く、首の下辺り?」
「……変な虫に喰われただけなんじゃないの?」
「だったら尚更大事を取った方がいいでしょ?真優センセイは女の子なんだから」
山田先生はため息をついて「分かった」と言った。
「真優先生大丈夫かよ」
話を聞いていた生徒が心配して私に声を掛けてくれる。
「うん、大丈夫」
「真優先生の水着見れねーじゃん!」
……そこね?
「みえないとこ喰うなんてエロい虫だよなー。なー、吉野」
昨日の三年生の生徒たちがニヤニヤと私と先生を見る。
「さあ?」
「………」
バレてるよね、これ。
……恥ずかしい。
耳まで赤くなるのが分かった。
朝食が終わると自主学習が始まる。
そこそこの進学校だからだろうか。
ヤンチャそうな生徒たちも勉強となるとそれなりに真面目で、シャーペンの走る音を聞きながらその様子を眺めていた。
外は気持ちいいほどの晴天。
こんな日に海に入れたら気持ちいいだろうな…
「先生!」
物思いに耽っていると生徒が手を上げる。
「ここ分からないんですけど」
腰を屈めて問題を覗き込んだ。
「ここはね……」
説明しながらその子の喉仏がゴクリと動くのを感じ視線を上げると……
生徒もパッと目を上げる。
「……分かった?」
「は、はい」
顔を赤らめるその子を不思議に思いながらその場を離れると窓辺にもたれていた先生と目が合った。
「………」
そしてあからさまに私から目を反らす。
……何?
最近の先生は時々突然機嫌が悪い。
「先生、真優センセイが湿疹できて痒がってるんだけど薬あげてくれないかな」
「ふーん、湿疹ねぇ…どこ?」
「く、首の下辺り?」
「……変な虫に喰われただけなんじゃないの?」
「だったら尚更大事を取った方がいいでしょ?真優センセイは女の子なんだから」
山田先生はため息をついて「分かった」と言った。
「真優先生大丈夫かよ」
話を聞いていた生徒が心配して私に声を掛けてくれる。
「うん、大丈夫」
「真優先生の水着見れねーじゃん!」
……そこね?
「みえないとこ喰うなんてエロい虫だよなー。なー、吉野」
昨日の三年生の生徒たちがニヤニヤと私と先生を見る。
「さあ?」
「………」
バレてるよね、これ。
……恥ずかしい。
耳まで赤くなるのが分かった。
朝食が終わると自主学習が始まる。
そこそこの進学校だからだろうか。
ヤンチャそうな生徒たちも勉強となるとそれなりに真面目で、シャーペンの走る音を聞きながらその様子を眺めていた。
外は気持ちいいほどの晴天。
こんな日に海に入れたら気持ちいいだろうな…
「先生!」
物思いに耽っていると生徒が手を上げる。
「ここ分からないんですけど」
腰を屈めて問題を覗き込んだ。
「ここはね……」
説明しながらその子の喉仏がゴクリと動くのを感じ視線を上げると……
生徒もパッと目を上げる。
「……分かった?」
「は、はい」
顔を赤らめるその子を不思議に思いながらその場を離れると窓辺にもたれていた先生と目が合った。
「………」
そしてあからさまに私から目を反らす。
……何?
最近の先生は時々突然機嫌が悪い。