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恋セヨ乙女
第25章 真優と恭也
「………」


何ですか?その反則技は。


「お、おっきい犬がヤキモチ妬いてる」


「俺犬?…じゃあ真優に沢山構ってもらわなきゃだな」


先生が背中から抱きついて私をスッポリと包み込んだ。


「夕飯は?先にご飯にしませんか?」


「うん…」


その返事とは裏腹に、耳に髪にとキスを落とす。
純粋なくすぐったさが甘い快感に変わっていき…


「ん…ダメ」


キスも愛撫に変わる。


「んっ…」


首筋を這い回る唇に吐息が零れ、先生に酔い始めた頃…







「飯にしよう。作って、真優」



「………」



先生が私を離す。
燻り始めた身体を突然放り出され、戸惑いが隠せない。



「ん?どうした?」


「えっと……何でもないデス」


ここで放置なんですね?



「ふうん…」



先生は私の気持ちなんてお見通しなのだろうか。
素っ気なく答えソファに座る。



身体の奥がジンジンしてもどかしい。
本当なら今すぐにだって抱きしめて欲しいけど、それを口に出せるほどの勇気もない。


仕方なくキッチンで夕飯を作り始めると…



「………」



また視線。



「何ですか?」


今日の先生は変だ。スーパーといい今といい私のことを見すぎというか。



「いや、真優が料理してる姿っていいよなって」


「………!」



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