この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋セヨ乙女
第25章 真優と恭也
全てのお皿を運び終えると向かい合って手を合わせ、ご飯を食べる。
先生は私の料理を「美味い」と喜んでくれて…
それから、あの雨の時みたいに二人でお皿を洗い、今はお茶を飲みながらまったりと過ごしているのだけど…
「……」
緊張する。
時間が過ぎていくほどにその時を意識してしまって今、私は動作がぎこちないんじゃないかって思う。
対して先生は至って普通で…
私だけ?
「………」
意識しすぎ?
先生を見ると変わらず雑誌を読んでいる。
先生にとってはそこまで緊張することではないのだろうか。
「何ソワソワしてるの?」
「えっ…」
顔を上げると先生が私を覗いていた。
その表情には私をからかうような余裕さえ見て取れる。
「意識してるんだ」
「………」
ズバリと言い当てられて頬に熱が集まった。
そんな私を見て先生が可笑しそうに笑い頬に触れた。
「真っ赤、しかも熱い」
「………」
「上、行く?」
硬直するくらい緊張して、首を縦に振るのが精一杯だった。
先生が私の手を取り立ち上がる。
気配を感じたマユが小さく尻尾を振って私たちを見上げていた。
先生は私の料理を「美味い」と喜んでくれて…
それから、あの雨の時みたいに二人でお皿を洗い、今はお茶を飲みながらまったりと過ごしているのだけど…
「……」
緊張する。
時間が過ぎていくほどにその時を意識してしまって今、私は動作がぎこちないんじゃないかって思う。
対して先生は至って普通で…
私だけ?
「………」
意識しすぎ?
先生を見ると変わらず雑誌を読んでいる。
先生にとってはそこまで緊張することではないのだろうか。
「何ソワソワしてるの?」
「えっ…」
顔を上げると先生が私を覗いていた。
その表情には私をからかうような余裕さえ見て取れる。
「意識してるんだ」
「………」
ズバリと言い当てられて頬に熱が集まった。
そんな私を見て先生が可笑しそうに笑い頬に触れた。
「真っ赤、しかも熱い」
「………」
「上、行く?」
硬直するくらい緊張して、首を縦に振るのが精一杯だった。
先生が私の手を取り立ち上がる。
気配を感じたマユが小さく尻尾を振って私たちを見上げていた。