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恋セヨ乙女
第25章 真優と恭也
二度目の先生の部屋は気がついたら運ばれていた前回とは違って見えた。
特に特徴も何もないシンプルな部屋、机の上の沢山の教材が先生の職業を語っている。
「…そうだ、先生のアルバム見せてください」
緊張ながらずっと見てみたかったものを伝えると先生は首をかしげる。
「今?」
「はい」
「アルバムなんて…子供の頃のは下のどこかにあるだろうけど大人になってからのはない」
「…キッパリですね。卒アルとかは?」
「それならそこに」
大きな本棚の一番上を先生が指差す。
「見ていいですか?」
「どうぞ」
立ち上がってアルバムに手を伸ばす。
「…届かない」
「じゃあ見れないな、残念」
ベッドに座った先生が楽しそうに私を見ていた。
「…取って恭也さん」
「甘えてもダメ」
「意地悪!」
意地悪!相変わらず意地悪!
どうにか取れないものかと躍起になっていると後ろから影が覆う。
「ホラ」
「…甘やかさないんじゃないんですか?」
「じゃあ元に戻すか」
先生がアルバムをまたしまおうとした。
「ごめんなさい!ありがとうございます!!」
「…素直でよろしい」
慌ててお礼を言うと先生がコツンとアルバムを頭に乗せる。
特に特徴も何もないシンプルな部屋、机の上の沢山の教材が先生の職業を語っている。
「…そうだ、先生のアルバム見せてください」
緊張ながらずっと見てみたかったものを伝えると先生は首をかしげる。
「今?」
「はい」
「アルバムなんて…子供の頃のは下のどこかにあるだろうけど大人になってからのはない」
「…キッパリですね。卒アルとかは?」
「それならそこに」
大きな本棚の一番上を先生が指差す。
「見ていいですか?」
「どうぞ」
立ち上がってアルバムに手を伸ばす。
「…届かない」
「じゃあ見れないな、残念」
ベッドに座った先生が楽しそうに私を見ていた。
「…取って恭也さん」
「甘えてもダメ」
「意地悪!」
意地悪!相変わらず意地悪!
どうにか取れないものかと躍起になっていると後ろから影が覆う。
「ホラ」
「…甘やかさないんじゃないんですか?」
「じゃあ元に戻すか」
先生がアルバムをまたしまおうとした。
「ごめんなさい!ありがとうございます!!」
「…素直でよろしい」
慌ててお礼を言うと先生がコツンとアルバムを頭に乗せる。