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恋セヨ乙女
第26章 深まる二人
「こんにちはー」


「いらっしゃい」


「晶子さんご無沙汰してます。恭也も久しぶりだなー」


「どうも」


40代と思わしき二人組。
お線香をあげている間にお茶を淹れる。


「あの、よかったらお茶飲んでください」


…そして私が出ていくと案の定驚かれる。


「あれ、この子は?」


「もしかして恭也の嫁さん!?」


「………」


「フフッ」



黙る先生、意味深に笑うお母さん…
二人とも否定しないし!




「あの、そうじゃなくて私恭也さんとお付き合いさせてもらってます」


ニコニコ笑ってそう言うと二人は「へぇ…」と先生を見た。


「恭也もそういう年になったんだな」


「まぁ…」


「でも彼女まだ若いだろ?いくつ?」


「22です」


「マジかよ!うちの娘と同い年じゃねーか!」


「若いパパですね…」


このお二人若い頃はヤンチャだったのかな?なんて思いながら張り付けた笑顔でお茶を出す。



「そういや淳たち来た?」


「いや、まだ」


「やっちゃんたちご飯食べてって、今年はお嫁さん作だから」


「あの、嫁じゃないですけど良かったら」


「ハハっ、ゆっくりするつもりで来てるから是非」


元生徒さんは毎年来てるのだろう。
改まった感じもなく打ち解けている。


「お嫁さん、お名前は?」


「真優です」


「真優って…恭也の犬馬鹿もとうとうここまでか!」


「犬のマユの方が器量がいいでしょ?頭もいいし」


「こんなこと言いながらデレデレなのよ、だって命日に呼ぶくらいですもの」


「………」



「今までだって呼びなさいよって言ってたのに絶対呼ばなかったのよ真優ちゃん」



お母さん、私に振られても……



「今まで彼女の話なんてしたこともなかったのに真優ちゃんの話は昔から何かとするしねー」


「へー、古い付き合いなんだ」


「そうなのよ、恭也の前の職場の生徒さんだったの」


「へぇ!遺伝てすごいな!!」


「………」

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