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恋セヨ乙女
第26章 深まる二人
たった16の子が支えもなしに子を産み育てる…
正直、それは私には想像しきれないものだった。
「もちろん本人が悪いのよ、そういう事をするのは責任が伴うわけだから軽はずみすぎたわよね。親になったらからには育てる義務もあるわけだし…でもね、私一概にマキちゃんだけのせいだとは言いたくないのよ」
「………」
マキさんの事を知らない私はそれを悲しいと思った。
王道の一般論なのだろう。
だからといってやっぱり私に肯定はできないけど、…自分が恵まれた存在であることだけは良く分かった。
「…マキさん恭也さんが好きなんでしょうか」
「えっ?さぁ…でも引っ掛かればラッキーくらいじゃない?」
「引っ掛かれば…ですか」
「引っ掛かることはないから大丈夫よ」
「………」
私は怖い。
自分の大切な人に自分以外の目が向けられるのが。
それは他でもない、大地との一件があるからだ。
「真優ちゃん、これ向こうに持っていって」
「はい」
和室においなりさんを運ぶと先生とマキさんがいないことに気づいた。
「恭也さんは?」
「マキが飲み物買いに行きたいっていうから着いていったみたい。でもそろそろ帰ってくるんじゃないのかな」
「………」
怖い、嫌な予感がする。
それから二人は30分しても帰らなくて、やっと戻ってきたのは1時間してからの事だった。
正直、それは私には想像しきれないものだった。
「もちろん本人が悪いのよ、そういう事をするのは責任が伴うわけだから軽はずみすぎたわよね。親になったらからには育てる義務もあるわけだし…でもね、私一概にマキちゃんだけのせいだとは言いたくないのよ」
「………」
マキさんの事を知らない私はそれを悲しいと思った。
王道の一般論なのだろう。
だからといってやっぱり私に肯定はできないけど、…自分が恵まれた存在であることだけは良く分かった。
「…マキさん恭也さんが好きなんでしょうか」
「えっ?さぁ…でも引っ掛かればラッキーくらいじゃない?」
「引っ掛かれば…ですか」
「引っ掛かることはないから大丈夫よ」
「………」
私は怖い。
自分の大切な人に自分以外の目が向けられるのが。
それは他でもない、大地との一件があるからだ。
「真優ちゃん、これ向こうに持っていって」
「はい」
和室においなりさんを運ぶと先生とマキさんがいないことに気づいた。
「恭也さんは?」
「マキが飲み物買いに行きたいっていうから着いていったみたい。でもそろそろ帰ってくるんじゃないのかな」
「………」
怖い、嫌な予感がする。
それから二人は30分しても帰らなくて、やっと戻ってきたのは1時間してからの事だった。