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第27章 温泉へ行こう！

そして温泉当日……


待ち合わせの駅で、先に着いた私たちは先生のお友だちを待っていた。


「恭也！」


「遅い」


「ハハっ、そう怒るなって」



初めて見る先生のお友だちと彼女さん。
…といっても彼女も先生の友達らしいけど。



「…久しぶり」


彼女さんが先生に話し掛けると先生が優しい顔で微笑んだ。



「結婚おめでとう」


「ありがとう。…そちらの子が噂の？」


「ああ、紹介する。真優」


「は、はい」


ちょっと緊張する。



「鈴村真優と言います。よろしくお願いします」


ペコリと頭を下げるとお友だちたちは「そんなに改まらないで」と笑った。


「俺は山瀬、…でこっちが理穂」


「よろしくね、真優ちゃん」


「よろしくお願いします！」


良かった。優しそうな人たちで…


「じゃー行きますか？」


先生と山瀬さんが並んで歩き出す。
私は理穂さんとその後をトボトボ着いて行くのだけど…



「真優ちゃんは恭也の同僚なんですって？」


早速理穂さんが話しかけてくれた。


「そうなんです。…でも元々は恭也さんが通ってた高校の先生で」


「…それは初耳。さては恭也、言いずらくて黙ってたわね」


理穂さんが楽しそうに笑った。