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第27章 温泉へ行こう！

「理穂さんは恭也さんとの付き合いも古いんですか？」


「うん、大学一年の時から…途中疎遠になったりしたから結構会うのは久しぶりなんだけどね」


「…そうなんですか」



疎遠になる…その言葉が一瞬引っ掛かったけど、屈託のない理穂さんの笑顔にすぐ忘れる。


「大学の頃の恭也の話聞きたい？」


「是非！」


「…こいつにあんまり変な話しないでくれる？ 」


「大丈夫、事実しか話さないから」


「話されたらマズい事でもあるんですか？」


「ハハっ、観念した方が良さそうだな恭也 」



それから電車の中で皆さんの大学時代の思い出話を聞いた。


思い出話の中の先生はちょっとヤンチャで相変わらずマイペースで…昔話に恥ずかしそうな先生が可愛くて沢山笑った。


「いいですね、皆でワイワイして楽しそうで」


「真優ちゃんは女子大？」


「いえ…でも高校が女子校だったから当時はなんとなく男の子のテンションが苦手で…私ももっと遊んでおけば良かったな」


「だとよ！爆弾発言だな恭也」


「………」


「アハハ、恭也随分分かりやすくなったのね！」


「そんなんじゃないし」


二人にからかわれ、先生の眉間にシワが寄る。


行きの電車は賑やかで楽しくて、あっという間に目的地の駅に着いた。