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恋セヨ乙女
第27章 温泉へ行こう!
「そっか……」
「うん、ごめん」
「謝ることじゃないよ、マジで。でも…ダメか」
大友くんが苦笑いして天井を見上げる。
「ただどうにかなればなって思っただけ。俺のお節介なんだけどさ…」
大地はいい友達に恵まれたなって思った。
「まー、大地の事は嫌わないでやって。幼馴染みなんでしょ?」
「……うん、私もそう思ってる」
「なら良かった」
大友くんの気持ちが嬉しかった。
私と大友くんはそれから話すこともなく座っていた。
「あー…そろそろ俺行かないと。従業員に見られたら“坊っちゃんがお客さんナンパしてる”なんて女将にチクられちゃう」
「坊っちゃんって呼ばれてるんだ」
「そう、結構なお坊っちゃんなんだよ俺」
ハハッと笑って大友くんが立ち上がる。
「じゃあ…元気で」
「うん、大友くんも」
「もしウチの旅館気に入ってくれたらまた泊まりに来てよ。俺、真優ちゃんだって分かったらこっそりサービスしちゃうから」
「ははっ、うん。是非!」
手を振って大友くんは去って行った。
私はその後もしばらくそこに座っていた。
何を考えるわけでもなくただぼんやりと…
「うん、ごめん」
「謝ることじゃないよ、マジで。でも…ダメか」
大友くんが苦笑いして天井を見上げる。
「ただどうにかなればなって思っただけ。俺のお節介なんだけどさ…」
大地はいい友達に恵まれたなって思った。
「まー、大地の事は嫌わないでやって。幼馴染みなんでしょ?」
「……うん、私もそう思ってる」
「なら良かった」
大友くんの気持ちが嬉しかった。
私と大友くんはそれから話すこともなく座っていた。
「あー…そろそろ俺行かないと。従業員に見られたら“坊っちゃんがお客さんナンパしてる”なんて女将にチクられちゃう」
「坊っちゃんって呼ばれてるんだ」
「そう、結構なお坊っちゃんなんだよ俺」
ハハッと笑って大友くんが立ち上がる。
「じゃあ…元気で」
「うん、大友くんも」
「もしウチの旅館気に入ってくれたらまた泊まりに来てよ。俺、真優ちゃんだって分かったらこっそりサービスしちゃうから」
「ははっ、うん。是非!」
手を振って大友くんは去って行った。
私はその後もしばらくそこに座っていた。
何を考えるわけでもなくただぼんやりと…