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恋セヨ乙女
第27章 温泉へ行こう!
みんなの酔いが回ってまったりとし始めた頃。


「真優、戻るか」


トントンと私を叩いて先生が「起こす」。


「ん……」


私も起きるふりをして起き上がると先生が立ち上がらせ肩を抱いた。


「みんなに挨拶して」


「おやすみなさい…」




「おやすみ」


「楽しい夜を!」


「お互いにな」



冗談っぽく先生と山瀬さんが交わして、私を連れて部屋へ戻る。


「…理穂さん、元カノだったんだね」


「……言っといた方が良かった?」


「どうかな…」



でも先入観はなくて良かった気がする。



「真優は本当に水買いに行っただけ?」


「うん…」


「………」


「…………」


「ま、いっか」


先生は疑いながらも詮索をやめた。
それから私の羽織をスルスルと脱がす。


「ホラ、夜の準備して」


「準備?」


「約束したでしょ?下着外すって」


「………」


もう準備ならとっくに…
微妙な顔の私に先生が眉をしかめ手を伸ばす。
そして確かめるように胸を掴んだ。


「んっ…」


「この格好でフラフラしてたの?」


「羽織着てたし…」


先生の空気はスッと黒くなり、胸を揉む手を止めない。


「誰かに会ったりしなかった?」


「あ、会わなかったよ」

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