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恋セヨ乙女
第28章 花の嵐
でもそれが私たちらしくて、こんな風に二人で生きていくんだろうなって思ったら嬉しくて…
「真優、嬉しそう」
「嬉しいもん」
「…俺も」
二人でいるだけで胸がいっぱいで…
二人でなら何でも乗り越えられる気がする。
幸せってこういうことなのかなって思った。
プロポーズを受けた翌月、新年度が始まった。
私は持ち上がり2年生へ、先生は下がって1年生の担任になった。
私立高校は移動がないから先生と結婚するなら私は非常勤になるか退職するかのどちらかを選ばなくてはならない。
どっちにしてもこの学校での担任は最後になるだろう。
先生のお母さんに結婚する旨を話したらそれはもう喜んでくれて…
夏休みには私の両親に先生が挨拶しに来てくれた。
「緊張する…」
いつになく固い表情の先生を今日、私は何度からかっただろう。
「両親にはそれとなく言ってあるしそんなに緊張しなくて大丈夫だって」
「…無理」
私にプロポーズしたときはあんなにリラックスしてたのにこの違い。
それをちょっぴり面白くなく思いながら実家のインターホンを押した。
「はーい!」
出てきたお母さんは満面の笑みで先生と私を招き入れる。
「お父さんは?」
「釣りに行ってるわよ」
「またー!?」
先生は相変わらず表情を固めている。
お母さんがお茶を淹れてるその隙に先生に尋ねてみた。
「…そんなに緊張するんですか?」
「当たり前だろ…」
「フーン…」
「他人事だよな…」
先生がため息を吐いたタイミングでお母さんがお茶を持ってくる。
「そんなに緊張しないで先生」
「無理です」
「フフっ、お父さんだってね、通ってきた道なんだから大丈夫よ」
懐かしむ表情でお母さんがお茶を出す。
「ねえ、お母さんたちのプロポーズってどんなだったの?」
「えっ?話したことなかったっけ?」
「ないない」
身を乗り出す私に先生もちょっとだけ興味がありそうな顔をした。
「真優、嬉しそう」
「嬉しいもん」
「…俺も」
二人でいるだけで胸がいっぱいで…
二人でなら何でも乗り越えられる気がする。
幸せってこういうことなのかなって思った。
プロポーズを受けた翌月、新年度が始まった。
私は持ち上がり2年生へ、先生は下がって1年生の担任になった。
私立高校は移動がないから先生と結婚するなら私は非常勤になるか退職するかのどちらかを選ばなくてはならない。
どっちにしてもこの学校での担任は最後になるだろう。
先生のお母さんに結婚する旨を話したらそれはもう喜んでくれて…
夏休みには私の両親に先生が挨拶しに来てくれた。
「緊張する…」
いつになく固い表情の先生を今日、私は何度からかっただろう。
「両親にはそれとなく言ってあるしそんなに緊張しなくて大丈夫だって」
「…無理」
私にプロポーズしたときはあんなにリラックスしてたのにこの違い。
それをちょっぴり面白くなく思いながら実家のインターホンを押した。
「はーい!」
出てきたお母さんは満面の笑みで先生と私を招き入れる。
「お父さんは?」
「釣りに行ってるわよ」
「またー!?」
先生は相変わらず表情を固めている。
お母さんがお茶を淹れてるその隙に先生に尋ねてみた。
「…そんなに緊張するんですか?」
「当たり前だろ…」
「フーン…」
「他人事だよな…」
先生がため息を吐いたタイミングでお母さんがお茶を持ってくる。
「そんなに緊張しないで先生」
「無理です」
「フフっ、お父さんだってね、通ってきた道なんだから大丈夫よ」
懐かしむ表情でお母さんがお茶を出す。
「ねえ、お母さんたちのプロポーズってどんなだったの?」
「えっ?話したことなかったっけ?」
「ないない」
身を乗り出す私に先生もちょっとだけ興味がありそうな顔をした。