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第28章 花の嵐

「恭也さん、幸せになりましょうね」


「うん…」


先生はもう一度私の顔を見てキスをする。
そして首筋に、鎖骨に…その下へと……



「あっ…ダメ…」


「…だから絶対声出さないで」


「んっ……」


Tシャツを捲って先生が胸を愛撫する。
いつも以上にソフトな動きは逆に性感を高めていく。


「いつもより感じてる？」


「あっ…」


「……止める？」


「止めないで」


キスをねだると先生があやすように何度もキスしてくれた。


「挿れるよ」


「もう挿れるの？」


「いつもみたいのは帰ってから…今日は我慢」


先生がゆっくり挿入ってくると痺れるような甘い快感が体を突き抜ける。


「すごく濡れてるけど実家でヤッて興奮してる？」


「んっ…んっ……！！」


ベッドが軋まないよう動くもどかしい先生の腰…
ジワジワと快感が湧き上がり先生にしがみついて声を我慢する。


「大して動いてないけど気持ちいいの？ナカがぎゅうぎゅう…」


「ん――――――っ！」


早くも高まり涙目で肩で息をする。



「もうイっちゃった？」


「………」


先生が私から離れて綺麗にしてくれる。
そして……


「…恭也さんはいいの？」


「…………今はいい」


「………」


「寝るよ」



強引に私を抱え込み寝る体勢に。



「でも…なんかすごく苦しそうで…」


「……さすがにここではイけないから」




変なとこで真面目というか…
でも、そんな先生が……



「大好き…恭也さん」


ぎゅーっと先生に抱きつくと困ったように私の頭に顔を埋める。



「…やっぱ俺布団で寝ようかな」


「ダメ！」


「生き地獄ってこういうことか…」



先生に抱きつくと鼓動を感じる。
力強い心音を聞いていると、私はこのために生まれてきたんじゃないかって…そう思えて仕方なかった。


先生の腕の中はすごく安心して、ずっとこうしていたいと思わせる。



大好きな先生に抱きしめられて、いつの間にか深い眠りに落ちていた…