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恋セヨ乙女
第28章 花の嵐
―――――そして迎えた先生の誕生日。
先生より一足早く帰宅して、前日焼いたケーキをデコレーションする。
先生の好きなものも沢山作って先生の帰りを待っていた。
「ただいま」
「おかえり」
こんな挨拶もただいまのキスも日常に組み込まれ、こんな風に誕生日を祝うことだって…
テーブルの上の料理を見て先生は「凄いな」と驚いた。
「どんどん上手くなるな、料理」
「毎日食べてくれる人がいると違うのかな」
「ならこれからもっと上手くなるな」
―――――小さな幸せの粒子が集まって、大きな幸せの形を作る。
それは目に見えるものではないけれど、確かに二人で築き上げてきたものだから。
「お誕生日おめでとう」
「ありがとう」
あなたと同じ時代に生まれ、出逢い恋をした。
それは単に「偶然」なのか「必然」だったのかは分からない。
分からないけど……
あなたと出逢えて良かったって心の底から思う。
「恭也さん、生まれてきてくれてありがとう」
「……真優も」
時が過ぎ、季節が代わり…
今日は明日へ、今は未来へと繋がっていく。
制服を着ていたあの頃には思いもしなかった二人が今、ここにいて。
でもそれは確かにあの頃から繋がっていた道のり。
無駄な時間なんて一秒もない、
無駄な一日だって一日もない。
悩みも苦しみも、悲しみも涙も。
全てが未来へと続く大切なステップだった。
それはこれからもきっと……
先生より一足早く帰宅して、前日焼いたケーキをデコレーションする。
先生の好きなものも沢山作って先生の帰りを待っていた。
「ただいま」
「おかえり」
こんな挨拶もただいまのキスも日常に組み込まれ、こんな風に誕生日を祝うことだって…
テーブルの上の料理を見て先生は「凄いな」と驚いた。
「どんどん上手くなるな、料理」
「毎日食べてくれる人がいると違うのかな」
「ならこれからもっと上手くなるな」
―――――小さな幸せの粒子が集まって、大きな幸せの形を作る。
それは目に見えるものではないけれど、確かに二人で築き上げてきたものだから。
「お誕生日おめでとう」
「ありがとう」
あなたと同じ時代に生まれ、出逢い恋をした。
それは単に「偶然」なのか「必然」だったのかは分からない。
分からないけど……
あなたと出逢えて良かったって心の底から思う。
「恭也さん、生まれてきてくれてありがとう」
「……真優も」
時が過ぎ、季節が代わり…
今日は明日へ、今は未来へと繋がっていく。
制服を着ていたあの頃には思いもしなかった二人が今、ここにいて。
でもそれは確かにあの頃から繋がっていた道のり。
無駄な時間なんて一秒もない、
無駄な一日だって一日もない。
悩みも苦しみも、悲しみも涙も。
全てが未来へと続く大切なステップだった。
それはこれからもきっと……