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恋セヨ乙女
第29章 エピローグ
「ただいま」
「おかえりなさい」
二人で迎える四回目の誕生日。
今年もケーキを作り先生の好きなものを沢山作った。
おかえりなさいのキスをして荷物を受け取る。
テーブルの料理に先生は「今年もありがとう」と言ってくれた。
先生が着替えて席につくと私はかしこまってお祝いを言う。
「恭也さん、お誕生日おめでとうございます」
「ありがとう」
「あのね、今年は恭也さんにサンタクロースが来ました」
「は?」
「恭也さんが欲しがってたものが来てくれたよ」
「え、何?犬?」
……ガックリ。
「犬はマユちゃんがいるからいいんです。そうじゃなくて思い出して?去年恭也さんが欲しいって言ってた…」
「………」
「沢山欲しいって言ってた」
先生の視線が私の顔から下がりお腹で止まる。
「……子供?」
その言葉に頷くと先生が私の隣にやってきて跪く。
「できたの?」
「うん、五週目だって。順調にいけば来月には心音が…」
言葉の途中で先生が抱きしめる。
「恭也さん?」
「……ヤバイな。こんなに嬉しいと思わなかった」
今まで抱かれたことがないような、慈愛を含んだ包容に先生の声が震える。
「夏にはパパだよ」
「うん」
「楽しみだね」
「うん…」
出逢って、恋をして結ばれて…
命が続く……
「おかえりなさい」
二人で迎える四回目の誕生日。
今年もケーキを作り先生の好きなものを沢山作った。
おかえりなさいのキスをして荷物を受け取る。
テーブルの料理に先生は「今年もありがとう」と言ってくれた。
先生が着替えて席につくと私はかしこまってお祝いを言う。
「恭也さん、お誕生日おめでとうございます」
「ありがとう」
「あのね、今年は恭也さんにサンタクロースが来ました」
「は?」
「恭也さんが欲しがってたものが来てくれたよ」
「え、何?犬?」
……ガックリ。
「犬はマユちゃんがいるからいいんです。そうじゃなくて思い出して?去年恭也さんが欲しいって言ってた…」
「………」
「沢山欲しいって言ってた」
先生の視線が私の顔から下がりお腹で止まる。
「……子供?」
その言葉に頷くと先生が私の隣にやってきて跪く。
「できたの?」
「うん、五週目だって。順調にいけば来月には心音が…」
言葉の途中で先生が抱きしめる。
「恭也さん?」
「……ヤバイな。こんなに嬉しいと思わなかった」
今まで抱かれたことがないような、慈愛を含んだ包容に先生の声が震える。
「夏にはパパだよ」
「うん」
「楽しみだね」
「うん…」
出逢って、恋をして結ばれて…
命が続く……