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恋セヨ乙女
第8章 キスマーク
あまり代わり映えしない状況ではあるものの、その気持ちが嬉しいと思う。
少しだけ特別になったような錯覚さえ覚えて。
「………」
覚えて、気づいてしまった。
先生の首筋の痣に。
これは…私の勘が間違いでなければ「キスマーク」と言うものだと思う。
つけたこともつけられたこともないから憶測でしかないけれど。
その痣から目が離せずにいると先生が私の視線に気づく。
「また?何?」
「あ…、先生の首に…」
首?と先生が首をかしげた。
「キスマーク…」
おそるおそる指さして冗談ぽく聞いてみたつもり。
だけど声は震え笑顔は強ばっていただろう。
でも先生はそんな私に気付くことなくバッとピンポイントで痣を押さえた。
それは心当たりがあるということだろうか。
…当たり前か。
昨日彼女が先生の部屋にいたんだもんね。
少しだけ特別になったような錯覚さえ覚えて。
「………」
覚えて、気づいてしまった。
先生の首筋の痣に。
これは…私の勘が間違いでなければ「キスマーク」と言うものだと思う。
つけたこともつけられたこともないから憶測でしかないけれど。
その痣から目が離せずにいると先生が私の視線に気づく。
「また?何?」
「あ…、先生の首に…」
首?と先生が首をかしげた。
「キスマーク…」
おそるおそる指さして冗談ぽく聞いてみたつもり。
だけど声は震え笑顔は強ばっていただろう。
でも先生はそんな私に気付くことなくバッとピンポイントで痣を押さえた。
それは心当たりがあるということだろうか。
…当たり前か。
昨日彼女が先生の部屋にいたんだもんね。