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恋セヨ乙女
第12章 嫉妬
……大地。
大地が私の何をどこまで分かっているのかは分からない。
でも大地の言葉はストレートに響いて胸に溶けた。
「…大地私のこといつから好きだったの?」
「去年の夏くらいだな」
「結構最近なんだね…」
「“子供の頃から好きでしたー”とか言ってほしかった?」
「幼馴染みの相場は子供の頃からでしょ?」
「バーカ、でも昔から真優は特別だったと思うけどな」
大きな手のひらが真上から頭を包む。
気がつけば私よりずっと大きくなっていた大地、高い背とその手のひら、そして夕べのサイトに改めて大地の「男」を意識してしまった。
そして…
『大地君の頭の中は真優のおっぱいでいっぱいなの』
「………」
なっちゃんの余計な一言。
確かに高校生になってからバストの発達が著しい。
中学まではどちらかといえばまな板だったし、今は女子校だから自分の胸がどう思われてるかなんて正直意識したことがなかった。
前ボタンを開けたブレザーの下の、カーディガン越しの膨らみを腕を組んで何となく隠す。
そんなことをしている自分が自意識過剰な気がしてまた恥ずかしい。
「どうした、寒いか?」
「ん、んん…そうだね」
赤いであろう頬を大地は気づいているだろうか。
このまま大地を好きになれたらいいのに…
そうすれば誰も傷つかなくて済むのに。
「そうだ、明日は私なっちゃんたちと修学旅行の買い物して帰るから遅いよ」
「…なんかその言い方図々しいな」
「大地が待ちぼうけしてたら可哀想でしょ」
大地が私の何をどこまで分かっているのかは分からない。
でも大地の言葉はストレートに響いて胸に溶けた。
「…大地私のこといつから好きだったの?」
「去年の夏くらいだな」
「結構最近なんだね…」
「“子供の頃から好きでしたー”とか言ってほしかった?」
「幼馴染みの相場は子供の頃からでしょ?」
「バーカ、でも昔から真優は特別だったと思うけどな」
大きな手のひらが真上から頭を包む。
気がつけば私よりずっと大きくなっていた大地、高い背とその手のひら、そして夕べのサイトに改めて大地の「男」を意識してしまった。
そして…
『大地君の頭の中は真優のおっぱいでいっぱいなの』
「………」
なっちゃんの余計な一言。
確かに高校生になってからバストの発達が著しい。
中学まではどちらかといえばまな板だったし、今は女子校だから自分の胸がどう思われてるかなんて正直意識したことがなかった。
前ボタンを開けたブレザーの下の、カーディガン越しの膨らみを腕を組んで何となく隠す。
そんなことをしている自分が自意識過剰な気がしてまた恥ずかしい。
「どうした、寒いか?」
「ん、んん…そうだね」
赤いであろう頬を大地は気づいているだろうか。
このまま大地を好きになれたらいいのに…
そうすれば誰も傷つかなくて済むのに。
「そうだ、明日は私なっちゃんたちと修学旅行の買い物して帰るから遅いよ」
「…なんかその言い方図々しいな」
「大地が待ちぼうけしてたら可哀想でしょ」