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恋セヨ乙女
第12章 嫉妬
翌日、予定通りなっちゃんたちと買い物に来た。


三泊四日の修学旅行行き帰りは制服だけど
中二日は私服になる。
…と言っても昔からルートの変わらないお寺や渋い体験ばかりのようだけど、やっぱり私服となればお洒落心が疼くのが女子。
女子ばかりでも可愛くありたいのが女子。


女子の目は女子に厳しいから余計力が入るというのもまた否めない。


ショッピングモール内をくまなく回り、アドバイスをし合いながら服を買う。



「せっかくの修学旅行だから少し違う感じにしてみようかな、もう少し大人っぽく…」


なんとなく思った。


「いいねいいね、真優は清楚なのとか似合うよ」


「大地くんも清楚系好きそうだよね」


今日、二人に大地との関係を前向きに考えていきたいと伝えた。
二人はそれが私の出した結論なら応援すると言ってくれて…


「そうかな、一緒に見てくれる?」


「もちろん!」


それから二人の厳しい目の下どうにか服を決める。


「これパンプスかな?」


「ヒール高いと歩きにくいよ」


「こないだ買ったローヒールなら合うかな」


「あ、あれなら合うね」


小腹が空いたからアイスを食べて小休憩。


「あ、下着!」


突然なっちゃんが叫んだ。



「下着買わなきゃ!」


「わざわざ買うの?」


「私も欲しいから見に行きたーい」


二人の希望でランジェリーショップへ移動。
カラフルな下着の中の隅にあるファンシーなものを漁っていたらなっちゃんがひょいっと取り上げた。


「真優色気無さすぎ」


「余計なお世話、なっちゃんは派手すぎ」


「普通だって。ゆらさん見てみなよ」


言われるままにゆらを見るとその手にあるのは…


「赤×黒…」


私のクローゼットにはない色でクラクラする。


「彼氏がこういうの好きなの 」


「私もこういうの好きなの」


艶々なショッキングピンクのセットを手にゆらの真似をするなっちゃんに何が正解なのか分からなくなる。



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