パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 告白されて

「豪快だね…ハハハッ!!」




夕美は軽やかに笑い転げていた。








「ぐふっ、クスッククク、」






曇った空に似たどんよりした店内に、




優しげな風が吹いたか、のように夕美の笑い声で一掃していった。








舞子は、女子校生の制服姿をした大学生。








卒業パーティーの下準備に追われいると話しをした上、







身分証明書代わりにしていた、





学生証を結美に見せた後に、元の席へ戻って行った。










「結構、旨いパンだね…モーニング・セットの値段も納得した。」








夕美は、モグモグと食べている。









「新聞を読むのは、夕美の習慣だっけ？」










「うん、まあね、私、生い立ちがメッチャくちゃだったけど、




この新聞は、雑誌に近いからね。





雑誌を、買って読むような感覚で読んでいるだけ。」








奈都は、アイスレモンティーを啜りながら、










「雑誌を読む感覚？ウーン…分かるような気がする。






アタシが、購読してる【月刊×△△】を読むのと似たようなものかも…」












「…………」







奈都の口にした雑誌名に、夕美はトーストが喉に詰まった。





「その雑誌…あとで見せてくれない？」








「やっぱり、興味津々な世界な訳だから、読みたい？」






奈都は愛する夕美の行動や言動を分析していた。






「私、入院生活やバツイチでぇ～さあ‥。



大学へ行けなかったから、その分を活字ばかりに依存しているの。」








夕美の言葉に首を縦に振って奈都は頷いた。