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喫茶室白百合から愛を込めて
第6章 オトナ女子の居た医務室
「その空いてるベッドに仰向けに寝かせて…」








女医の指示通りに夕美は、ハイハイ!と小気味よく応えた。









夕美はお姫様抱っこをした恰好で、









白いシーツの
布かれた医務室のベッドに





受付女性をふわっと乗せた。









夕美はカーテンの敷居をサッとした。






「名前、訊いてなかったね。私は夕美、あなたは?」











(キャハッ!チョーかっこいい!顔を近寄れて…もっとアップ)











「私ですか?
私は、秋山満ちるっていいます。」







「んふふ、可愛い名前ね…。」






夕美が、ひとこと話すと柔らかくて








清潔感のある唇を閉ざし、





2人の間に沈黙の時間が少しあった。




夕美は




「可愛いね…」





そう言いながら秋山満ちるの顔へチュッと音を立てて、





キスをした。






「柔らかいな…」




小声で囁くと、
サーッと白いカーテンを






女医さんが開けた。





「ん?検温ですよお、ハイ!体温計」








秋山満ちるは、





夕美にキスをされて益々顔を真っ赤にしていた。





「ふーん、ううんと、どうやら恋の病かしら?」







女医さんは横目でチラチラと、




夕美と秋山満ちるの様子を伺った。





「私は、末名賀麻衣子。お姉さんもお仲間になりたいわ。」










フェミニンな雰囲気を醸し出して、






気さくで嫌みの無さそうな女医の、







末名賀麻衣子さんは妖しい目線で夕美を見つめた。









「あなた、婚活パーティー会社のスタッフさん?ずい分綺麗ね…
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