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喫茶室白百合から愛を込めて
第2章 ハンサムガールズの居るお店
【喫茶室白百合】
そんな看板が、
夕美の目線に入る。
「奈都チャン…センスがどうこう、言いたくないけど…」
異様なラビリンスの気配値の高さがした世界に迷い込み、
愛称・ゆうみん、
こと、夕美は
悪寒に産毛を逆立てた。
「朝から何だけど、ゆうみんの勘は冴え渡ってるね…
ココって男子禁制の場所ですの!」
夕美は、血の気が引いた。
「あのアタシ、バイセクシャルなの…だから、
その、真性の方々とは、ンン、奈都チャンは
別だと思っているのよ。」
夕美は苦笑いしながらも、
奈都を失いたくない意思を伝えた。
彼女の彼女であり、好きな気持ちを語った。
「ダメ?」
奈都は哀しげに俯く。
「お腹が空いたし、
別にココでもいいよ、入ろ!」
夕美は、奈都が自然に手を握りしめたのを、
特に気に止めずにいた。