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喫茶室白百合から愛を込めて
第7章 振り出し
「なんです…」





夕美は末名賀麻衣子に聞き返した。









「私も女の子が好きだけど、あなたもそうかなって意味よ…」









「…分かります?」
「さっき、ロビーで






叫び声を挙げたようだけど、私は夕美さんに味方したいのよ。









夕美さんみたいな女性は、大好きなタイプなの?」






美女医の末名賀麻衣子さんに








露骨にコクられて嫌な気はしなかった。







「ねぇ‥今夜、一緒にお酒飲まない?





意外にイケる口でしょ?秋山満ちるさんも誘って」









医務室には穏やかな雰囲気がしていた。







末名賀麻衣子と






夕美は、ツレをタクシーを呼んで半泣きのツレを解放し、




自宅へ送り届ける野暮用を済ますと、



Sで待ち合わせをした。









「あの店に行かない?私の顔パスで入れる店なの。」










午後8時を回ったばかりで、






寒々しい冷気に夕美は震えながら、







末名賀麻衣子にお任せした。





(ここから先は末名賀麻衣子さんに…)




夕美は表情を曇らせたが、






「早くおいでよ!早く早く…」








手招きしている無邪気な笑顔の末名賀麻衣子さんは、








眩い輝きに満ちている。








アレ?どこかで見たことがある気がするけど、








まさか!?
【喫茶室白百合】




夕美の目線には、愛する奈都の顔パスで





入店した喫茶室が入った。









「はぁ-へぇー」




夕美の膝が笑いそうになり、






ガクガクと折れそうな脱力感に襲われていた。





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