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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第4章 弘子~主婦一人旅での出来事
「あんっ・・・・」

自分でも戸惑うほどの吐息を漏らしてしまう。

思わず弘子は、彼の背中をきつくつかむ。

「綺麗だ・・・・・・」

笹本がささやきながら、弘子の首筋に舌を這わせていく。

「待ってくださいっ・・・・」

部屋に自分から来ておきながら、弘子は抵抗の言葉を示した。

人妻として、それは精一杯の振る舞いだった。

「笹本さん、私・・・・・・・・」

「結婚されていることはわかっています」

「やっぱり、こんなこと・・・・・」

「今夜だけ、独身時代にお戻りになればいい」

「えっ?」

「忘れてしまった過去の弘子さんに、いや、もっと素敵な弘子さんに、私がしてあげますよ」

それでもなお、弘子は己の迷いを彼に伝えようとする。

「私、今夜はどうかしてるんです・・・・」

「弘子さんがそんな軽い女性じゃないことぐらい、見ただけでわかります」

「笹本さん・・・・・・・・」

「でも、一生に一度くらい、奥様にこんな夜があってもいいと思います」

いざなわれるまま、弘子は窓際にまで彼と一緒に歩いた。

暗闇の室内からは、見事な夜景を一望に見渡すことができた。

「きれい・・・・」

夜景を見つめる弘子の肢体を、背後から彼が強く抱きしめる。

巨大なガラス窓の前で、弘子は再び彼にキスを与えられた。

「あんっ・・・・・・」

振り向きながら、弘子は彼に唇を吸われる。

彼の手が弘子の豊かな乳房をシャツ越しに覆う。

「駄目っ・・・・・・・」

彼の手を膨らみに置かれるだけで、弘子は息を乱すような気分になる。

もしこのまま愛撫をされたら、いったい私・・・・・・・・・・

深い困惑と共に、弘子はどこかで刺激を欲しがるような気分を感じる。

彼の手は、すぐに動くことはなかった。

胸を覆いながら、やがて笹本の指が弘子のシャツのボタンにかかった。

「弘子さん、自分で脱いでごらん」

笹本が、弘子の欲情を試すように、そっとささやく。
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