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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第6章 法子~部下との取引
「そんなに田島さんの奥様ってお綺麗なんですか?」

「それはもう。こいつにはもったいないくらいだよ」

「すごーい。ねえ、写真ないんですか?」

「もったいぶらずに見せてくださいよ!」

周囲に座る女性たちが、歓声をあげて盛り上がる。

私の隣に座る部下は、場馴れしない様子で、赤面してうつむくだけだ。

このキャバクラには、もう何度も足を運んでいる。

30代後半に突入した私は、そんな遊びに飽きるどころか加速する一方だった。

結婚10年、娘が一人。

最近では多忙な仕事を言い訳に、家庭を顧みることも少なくなった。

毎晩遊びまわる私がよくこの店に付き合わせるのが、部下の田島だ。

30代前半の彼は、結婚2年で、子供はいない。

見るからに凡庸で、ルックスもぱっとしない。

小太りなその体と常に陰気な表情が、彼の印象を悪くしている。

夜の世界も好きではなく、酒もほとんど飲まない。

だが、直属の部下である彼を、私はいつも強引に遊びに誘っていた。

そんな彼に特筆すべき点が一つだけある。

彼の妻が、たいそう美人なのだ。

何を隠そう、私は結婚後、妻に隠れて何人もの女性と関係を持ってきた。

一夜限りの火遊びばかりだが、そのうち妙な自信が出てきた。

どうやら、私が狙いを定めたなら、落ちない女性はいないらしい、と。

ならば、狙うだけだ・・・・。

部下、田島の妻に私が密かに照準を定めてから、既に1年以上が経つ。

勿論、鈍い田島は上司のそんな欲望に気づいてはいない。

「こいつ、写真さえ持ち歩かずに、隠し通してるんだよ」

「へえ、そうなんですか。有沢さんはなんで知ってるんですか?」

「結婚式にも出たし、何回か会ったこともあるしね」

「そんなに綺麗なの?」

「そりゃもう。こいつにはもったいないね」

「ねえ、私たちとどっちが綺麗?」

「そんなの、決まってるだろう。田島の奥さんの勝ちだよ」

「ひどーい!!」

キャバ譲たちはそれで盛り上がり、また酒が進む。

田島は一人、場違いな様子で陰気な表情のまま、苦笑いを浮かべている。

全く、どうしてこんな男にあんな綺麗な奥さんが。

近いうちに、必ずものにしてやろう・・・・・。

私のそんな欲望は、日増しに強くなるばかりだった。

だが、チャンスは想像以上に早くやってきた。
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