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貪られる肉体 - 私のカラダは、誰のモノ?
第5章 回されるもの。
「あなたは……」

 先程、声をかけそびれた私の“彼氏”にあたる人だった。

 それに後ろには入学式の日に初めて挨拶を交わした笑顔が可愛らしい男子。

「やっほー優香ちゃん。教室ぶり~」

 なぜこの二人がこの場所に来たのかが不思議で仕方なかった。

「なんだその間抜けな顔は。お前の処女を貰った男だぞ」

 その人は私を見下ろし、企みを含んだ顔でほくそ笑んだ。

「もういいか……教えてやるよ。この三日間の真相を」

 そして、先輩は語りだす。

 入学式の放課後から始められた私を陥れるための罠を。

 まず、私が誰かの命令に背けず、引けない状況を作りたかった。

 どうするれば、私がそうなるか。

 そこで先輩は、こんな男子だらけの高校に私が女子一人で入ってしまっては、心の拠り所が欲しくなると考えたのだ。

 作戦内容はは複数あったと言われた。

 しかし、私は一つ目の、強引に告白でイチコロにされてしまった。

 まんまと罠に踏み込んでしまったのだ。

 思ったよりも呆気無くて、彼には張り合いがなかった。

 なぜ強引だったのかを問うと、登校初日に弱みを握りたかったらしい。

 そうではないと、逃げられてしまうから。

 と、慣れているかのようにパターン化されていた。

 セックスまで持ち込めれば、あとはトントン拍子に物事が運ぶ。

 誰かに適当な行為をカメラに収めれば、準備は万端。

 一つ下の体育会系で大柄の人物に調教依頼をすれば、怖がって従うだろうと考えた。

 まさか私がここまでハメられやすい女と知った時は驚いたらしい。
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