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アネゴ的カノジョ
第6章 酒と温泉と…
杏子の体も、夕顔をあしらった浴衣に包まれていた。
しかし、丈が葵の浴衣よりも短く裾が膝上にあった。
「やっぱ……浴衣違うんじゃ………」
歩いているだけで裾が開けて、太腿が露わになりそうで気になって仕方ない。
無理矢理衿元を合わせても、苦しさを覚え、更には僅かに開けてくる。
子ども用を無理に着ているような感じ。
「そんな事無いですよぉ」
「む…むぅ……」
僅かに顔を紅潮させた杏子の言葉を軽く流した葵に、杏子は口を噤むしかなかった。
…そうは言ってもなぁ…
胸はきっついし……
下手すりゃ……お尻出ちゃいそうな感じだし………
考えれば考える程、自らの姿が頭に浮かんできて顔が熱くなってくる杏子。
…後で…着替えるか………
この恰好は何か………
「到着ぅっ」
思考を繰り返しているうちに、いつの間にか部屋の前まで戻っていた二人。
ガラッと扉を開けた葵に続いて、杏子も部屋の中へと足を進めた。
「おおっ!?」
「へっ?」
瞬間に沸き上がった声に、思わず立ち尽くす杏子だった。