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アネゴ的カノジョ
第6章 酒と温泉と…
…コイツら……
どこまで飲めば気が済むんだ………
モグモグと山菜を咀嚼しながら、呆れた視線を向ける。
一向に盛り下がる気配を見せない宴会。
葵までも顔を赤らめて、職人たちと騒ぎ続けている。
「ほりゃほりゃぁ、もっと飲めぇっ」
「葵ちゃん、いい飲みっぷりだなぁ」
「わらひ、まらいけりゅよぉっ」
「こら葵っ。……父さんにも寄越しなさいっ」
既に呂律が回らない程に酔っ払っている葵。
父親の助役は止めるどころか、一緒になって騒いでる始末。
「はぁ……やっぱり親娘だな………」
最早、収拾がつかなくなっている事に溜め息を洩らす杏子。
周りが盛り上がれば盛り上がる程、杏子のテンションは下降していった。
「ほら、キョウちゃんも飲むっスよぉっ」
そんな杏子の傍らにドカッと腰を下ろした職人。
手にしたビール瓶を杏子に差し出した。