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アネゴ的カノジョ
第6章 酒と温泉と…
「ふんふんふーん……」
大広間を出て、フラフラと覚束ない足取りで鼻歌混じりに廊下を進む杏子。
深い胸の谷間まで小麦色の肌を露わに浴衣を開けさせ、時折、黒いショーツをチラチラと覗かせている。
傍から見ればだらし無い姿だが、幸いにも杏子たち以外には客は居ない宿。
従業員たちとも遭遇する事も無く、杏子はフラフラと歩き続けていた。
「おっ…。これはこれは……」
不意に視界に飛び込んだ浴室の暖簾。
「ちょっくら、汗でも…っとぉ………」
温泉で汗と共にアルコールも流そうと、蹌踉けながらも暖簾を潜った。
…一人でノンビリ入るのも悪くないよなぁ……
意識は早くも露天風呂に向いていた。
鼻歌混じりにババッと浴衣をその場に脱ぎ捨ててショーツも脱ぐと、日焼け跡が残る胸や股間を隠す事も無く浴場へと進んだ。
「おぉっ。やっぱ貸し切り状態だぁっ」
湯気が立ち込める広い浴場に一人という状況に、満悦な表情を浮かべる。
長い黒髪を後頭部に纏め、椅子に座って体を流す。
「ふんふんふーん……」
掌で豊満な胸の下や谷間、股間まで擦る上機嫌な杏子。
「……ん……んあ………あ……ぁぁっ………」
そんな杏子の耳に、微かに艶めかしい声が届いた。