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アネゴ的カノジョ
第6章 酒と温泉と…
 
「ふぅ……あと少し…だな……」

 布団に埋もれている杏子。

 腰まで脱出した事に安堵し、カーペットの上に重ねた腕に額を乗せて休憩していた。


…しかし……やけにスースーすると思ったら………


 股間の風通しが良すぎる事に、浴衣が短いせいだと思っていた杏子。

 何気なく腕を伸ばして確認してみれば、穿いていた筈のショーツが無い事に気付いた。

 布団から飛び出しているのは、浴衣も捲れた剥き出しの下半身。


…アタシ……何て恰好………


 自らの姿を想像すると、カァーッと顔が熱くなってくる。


…取り敢えず…脱出してから……
今直したって…また乱れるだろし………
…ショーツは多分……脱衣所…だろなぁ………


 慌てて脱衣所を飛び出した為に穿き忘れたと推測している杏子。

「はぁ………」

 しかし、取りに行った所で葵と鉢合わせにならないかと不安が過ぎれば、口から溜め息が洩れる。


…何にしても……今人居なくて良かったな………
…って…休んでる場合じゃなかった………
早くしないと……


 剥き出しの尻を高く突き上げた状態で居る事を思い出し、万が一誰かが来るかもしれない不安が杏子の体を動かす。

「うしっ。 あとちょいだ……ひっ!?」

 しかし、不意に尻を触られた感覚を覚え、体をビクッと震わせたのだった。
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