この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アネゴ的カノジョ
第1章 姉と弟
「ぷはぁっ。やっぱ、仕事が終わった後のビールは良いねぇ」
グイグイとビールを飲みながら、まさにオヤジといった言葉を吐き出す杏子。
ポニーテールに女らしい体躯の杏子が男らしくビールを煽る様に、雅人はいつまで経っても違和感を覚えずにはいられなかった。
「ね、姉ちゃん…飲み過ぎちゃ………」
「わぁってるっ! わぁってるからっ」
一本目の缶ビールで既に呂律が怪しくなっている杏子。
小さなテーブルに片肘を着きながら、無防備な醜態を晒している。
「ね…姉ちゃん………」
そんな杏子の反対側に座る雅人。
小さなテーブルを挟んだだけの距離。
料理の匂いに混ざって、仄かに杏子の甘い香りが鼻孔をくすぐる。
そんな至近距離。
未だまともに女性と接した事の無い雅人。
その眼前には、パックリと開けたタンクトップの胸元から覗く深い胸の谷間が覗いていた。
女らしさとは無縁の、襟がヨレヨレになっているタンクトップ。
杏子の体勢もあって、乳輪まで見えそうになっている光景に、雅人はゴクッと喉を鳴らしながら釘付けになっていた。