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アネゴ的カノジョ
第1章 姉と弟
「ふぅん……」
恥ずかしさかビールのせいなのか、赤い顔をしながらも雅人の反応にニヤける杏子。
「な、何だよっ」
顔を背けていながらも、的確に杏子の顔色を把握している雅人の言葉。
「しっかり見てんじゃぁん」
「っ! そ、それはっ……」
雅人は言い当てられて口籠もるしかなかった。
「やっぱ、マサも男の子だねぇ」
相変わらずニヤニヤしながら、ショーツを隠そうとしない杏子。
そればかりか、力加減を忘れたのか、捲り上げたタンクトップの下から豊満な胸の一部までが覗いていた。
柔らかそうな下乳の存在を、雅人が見逃す筈もなかった。
男を悩殺するには充分な体を間近にして、思わず正座した股間の上に両手を置いた。
いくら対人に不安があっても、思春期真っ盛りの男子ならではの素直な体の反応を見せる雅人。
やはり、杏子も見逃す筈がなかった。
「あぁん? マサぁ…。お姉ちゃんの体に反応…しちゃったぁ?」
ニヤニヤとした笑みを崩さない杏子。
更に挑発するかのように、ピラピラと裾を軽く振る。
「ちょ…ちょっとぉっ。ほ、ホントの姉弟じゃないんだからねっ。
ヤバいってばぁっ!」
「こらぁっ! 五月蝿いぞっ!!」
堪らずに叫んだ雅人。
その声に、階下の管理人から怒声が飛び出した。