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アネゴ的カノジョ
第2章 想いと現実
「で、キョウちゃんはカレシ作らねぇんかぁ?」
カンカンと金槌を振りながら、ニヤニヤと下卑た笑みを向ける若い職人。
「ふんっ…ふんっ…とぉ……。
まぁた、そんな話かぁい?
アタシには作ってる暇なんて無いんだよっ」
そんな職人の言葉に、杏子は角材に鉋を滑らせながら答える。
「しかし、勿体ねぇけどなぁ……」
そう言う職人の視線は一点に集中していた。
「な、何が……だよっとぉっ」
全身を使って、両手で鉋を掴んで滑らせる杏子。
前後に体を動かせば、タンクトップに包まれた豊満な胸もタプンタプンと揺れる。
「ま…まぁ……いや…なぁ………」
酒の席なら『その爆乳がさぁ』とか、セクハラと取れる下ネタで切り返しているところ。
しかし、真昼間の明るい場所で、更には仕事中ともなれば、若い職人の口も歯切れが悪くなるのだった。