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アネゴ的カノジョ
第2章 想いと現実
「うへぇ………」
水中で藻掻きながらも、何とか立ち上がる。
当然、全身水浸し。
前髪も長いポニーテールもペタッと張り付く。
タンクトップも当然肌に張り付き、杏子の見事な肢体を透かして見せていた。
体の前に手首を折り曲げた両腕を出し、舌を垂らしながら水の中を歩く。
水浸しで幽霊みたいなポーズをとる杏子の姿は、晴れ渡った長閑な風景には異質だった。
「ペッ…ペッ……。もぉ……ツイてねぇなぁ………」
ザブザブと水を掻いて、狭い川岸に辿り着く。
そんな深くも無く川幅も狭い小川だっただけに、然程身長の無い杏子でも溺れる事は無かった。
「はぁっ……助かったぁ……」
それでも、安堵感から川岸に大の字になって寝転ぶ杏子。
小さくても流れる川を歩いた事で、二つの大きな胸の隆起は荒々しく上下に動いていた。
「まぁ……暑かったからいいけどさぁ………」
ポジティブ思考な杏子。
僅かでも涼しくなった事に、表情を緩める。
「こんな姿で歩くのもなぁ……。いくら田舎でも………」