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アネゴ的カノジョ
第2章 想いと現実
ヒョイと腕を上げれば、土手を転がったお陰で土や草の汁で汚れていた。
括れたウエストが晒け出すのも気にせずにタンクトップの裾を手繰り寄せれば、やはり同様に汚れている。
とても仕事の汚れには見えない汚れ。
強姦されたと思われてもおかしくはなかった。
「髪もベチャベチャだしなぁ………」
『よっ』と軽く一声出して、上体を起こした杏子。
徐にキョロキョロと辺りを見回す。
「……こんな時間じゃ……誰も来ねぇよな……。
学校だって……まだ終わらねぇだろうし………」
畦道を通るとすれば、アパートの周辺に住む学生くらい。
今は授業があるような時間帯。
この時間に人が来るような場所ではない事を再確認した杏子。
その口角がニヤッと上がった。
「まぁ、ちいせぇ頃もやってたしなぁ……。今更、気にする事もねぇか………」
自分に言い聞かせるように言葉を吐き出すと、その場にスクッと立ち上がった。
「ついでだから……これも…っとぉっ」
タンクトップの裾を掴むと、ガバッと一気に引き上げた杏子。
ブルンッと白い下着に包まれた胸が弾んだ。