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アネゴ的カノジョ
第2章 想いと現実
「ふぁっ………」
体も服も小川で洗って気が緩んだのか、杏子は目尻に涙を浮かべて大口を開ける。
「いい天気だし……髪もまだ乾かないしなぁ………」
あろう事か、川辺にある平らな岩の上にゴロンと横たわる。
当然、撓わな胸も、黒く繁った陰毛に覆われた股間を隠す事も無く寝転がる。
ヌーディストビーチや自宅の部屋で寛ぐ雰囲気さえ醸し出している杏子は、恥じらいもなく、見事な裸体を自然の中に晒け出す。
それも、小さい頃から住んでいる土地勘からの気の緩みが成せる業。
誰も来ないという思い込みが、杏子を開放感にさせていた。
実際、岩の上で余す事無く裸体を晒して日光を浴びる杏子。
その傍の畦道を通る人影など見える気配も無かった。
「ふぁぁ…。半日だけど…今日も疲れたしなぁ………」
再び目尻に涙を溜めて欠伸をする杏子。
その意識は次第に微睡みの中へと沈んでいった。