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アネゴ的カノジョ
第2章 想いと現実
「…ちゃんっ。…ちゃん………てよ」
「ん……んん……?」
微かに聞こえた声に、再び目を開けた杏子。
その視界いっぱいに、黒縁眼鏡を掛けた男の顔が飛び込んだ。
「ん?……うぉっ!?」
いきなり飛び込んできた雅人の顔に、思わず素っ頓狂な声をあげる。
「うぉっじゃないよ姉ちゃんっ! み、道端で……なにしてんだよっ」
怒鳴る雅人だったが、顔は赤く、視線を向けようとしない。
「何って……昼寝…だよ。
それより、学校早くねぇかぁ?」
『ふぁぁっ』と欠伸混じりに言葉を吐き出す。
「は、早くないって。それより姉ちゃんっ」
暢気な雰囲気を醸し出す杏子とは対照的に、雅人は顔を赤らめた儘で言葉を吐き出した。
「あんだってぇんだよぉ、マサぁ………」
寝起きの頭をポリポリと掻きながら上体を起こす杏子。
自らの姿を忘れているのか、固い岩の上で寝て凝り固まった体を解すように上体を左右へと振る。
本体が振れれば、当然、付随している物も揺れる。
遠心力に逆らう事無く、撓わな胸がブルンブルンと揺れる様を、雅人は見逃さなかった。
「ちょ、ちょっと姉ちゃんっ! ここ…何処だと……」
慌てながらも、視線はしっかりと揺れる杏子のIカップの爆乳に釘付けの雅人だった。