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アネゴ的カノジョ
第2章 想いと現実
 
「大体姉ちゃんは危機感無さ過ぎなんだよっ」

「はいはい…」

「大体、どこの世界に道端の岩の上で寝てる女の人が居るってぇの? しかも裸だよ?裸っ」

「はいはい…」

「運良くボクが通ったからいいものの、他の人だったら……」

「はいはい…」

 赤面しながら捲し立てる雅人に、聞く耳を持たない感じで軽く聞き流す杏子。

 ギャアギャアと騒ぐ雅人を尻目に、お尻を向けてショーツを穿き始める。

「大体姉ちゃんはさぁ…。昔から住んでいるのは分かるけ……ど………」

 一向に怒りが収まらなかった雅人であったが、横目でチラチラと盗み見した光景に言葉を失った。

 人通りの殆ど無い畦道の脇。

 川辺に夕暮れの明かりに照らされている杏子の丸い尻。

 ショーツを穿く為に突き出された尻が、まさに手の届く場所にある。

 更には引き締まった太腿の間からは、繁った陰毛と隠されるべきのワレメが覗いていた。

 思春期の男子には余りにも刺激的過ぎる杏子の煽情的な姿。

 下半身に血液が集まる感覚を覚え、ゴクッと喉を鳴らして唾液を飲み込む。


…こんな恰好…平気でするんだから………
やっぱりボクは弟……なんだろな………


 やる瀬ない気持ちを覚えながらも、初めて見る女性器から視線を外せない雅人だった。


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