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アネゴ的カノジョ
第1章 姉と弟
「いやぁ、午前中もお疲れっ」
車座になって、造りかけの建物の床に座る面々。
「キョウちゃんもお疲れさん」
職人たちに混じって、杏子も剥き出しの板の間に座り込む。
「アタシはまだまだいけるよっ」
白いタンクトップから伸びた細い腕を折り曲げて、ありもしない力こぶを見せ付ける杏子。
ニカッと笑っては、弁当箱を開ける杏子に声が掛かる。
「しっかし…キョウちゃんよぉ………」
おかずを摘みながら視線を向ければ、気不味い表情を見せる一人の職人。
「んー? なんなろぉ?」
エビフライを咥えた儘で職人に視線を向ければ、その視線は杏子の体の一部分へと向いていた。
「もうちょっと…よぉ……その恰好………」
気不味そうに言う職人を前に、杏子は箸を咥えてニヤッと口角を上げた。
「んー? こひぇがひになるぅ?」