この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アネゴ的カノジョ
第6章 酒と温泉と…
…全く…あの娘は……
せっかくの美白効果があるという乳白色の温泉も、視線の先で暢気に鼻歌混じりに体を洗う葵のお陰で堪能出来ない杏子。
恨めしく視線をその華奢な背中に向け続ける。
三年前に越して来た、二十歳になったばかりという葵。
当然、杏子とは面識がなかった。
…あの娘と居ると…なんだか調子狂うわぁ……
栗色のボブカットの可愛らしい顔立ち。
そのくせ、胸のサイズは杏子には劣るとも、メリハリのあるプロポーション。
葵は顔と体のギャップが激しかった。
人見知りなどしないような性格。
「はぁ……」
度重なる葵からのボディタッチに、杏子は温泉で疲れを癒すどころか疲れを増やしていた。
「もう、そんな見られてたら恥ずかしいですよぉ」
顔を赤らめて振り向く葵。
気にされる程、見詰めていた事に気付き、杏子は慌てて視線を逸らす。
「あ…いや………」
「私の体なんて、杏子さんに比べたらぁ………」
恥ずかしいと言いつつ、葵は脚を開いて股間を晒け出し、胸を持ち上げて妖艶な笑みを浮かべる。
「……………」
…突っ込んだら負けよ……アタシ………
ウズウズと突っ込みたい衝動を抑えながら、杏子は浴槽に浸かるのだった。